- 作者: 柴田よしき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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結局、あたしと違って寧々ちゃんは、会社にいる時の自分と、模型作ってる時の自分、ちゃんと使い分けてる、ってことなんだと思う。あたしみたいに、会社が人生の大部分になっちゃってる人間と、寧々ちゃんみたいな人と、世の中、いるんだよね、同じ会社員でも。寧々ちゃんにとって、会社はさ、生活を保障してくれるための生活費を稼ぐ場所。そう割り切ればいいんじゃない?
これは、主人公寧々の従姉の翔子のセリフです。それに対して寧々は素直に受け入れることができずに何かもやもやした思いを抱えてしまいます。が、私は翔子の言う通り、割り切る派です。就活してた頃はやっぱり青臭い理想っていうのがあって仕事=自己実現みたいなことを考えてました。アホですね。身の程を知れとあの頃の自分にいいたいです。だってほとんどの人ってそんなの無理じゃないですか。大体の人が生活のため仕事をするわけで。でも私はそれってそんなに悪いことじゃないと思います。羽海野チカも言っているけど、お金を稼ぐってすごく大事なことだと思うんです。お金をバカにする人はお金にバカにされるよっていうのが信条です。