- 作者: 斎藤美奈子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/11/20
- メディア: 単行本
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小説に教訓を求めるな。
小説のテーマを考えるな。
登場人物に共感を求めるな。
小説に感動を求めるな。
純文学と娯楽小説では読むモードを変えよ。
お話だけがすべてと思うな。
WHATよりHOWに注目せよ。
美は「ゆがみ」にこそありと思え。
物差しはたくさん持て。
困った時は遠くを見よ。
引用部分は最初の文学作品を10倍楽しく読む法に書いてあることです。いやーその通り、と。私はこの中でも特に、
小説を読んで泣くのは自由です。しかし、泣ける作品が優れた作品であるとは限りません。なくだけならばゼロ歳児にもできます。大人の感覚を磨きましょう。
のところを読んで納得。私映画でもドラマでも小説でもノンフィクションでもやたらめったら「感動しました」「涙が止まりませんでした」とか宣伝してるのが大っ嫌いで、自分で感想書くときもなるべくそういう風には書かないように気をつけてます。別に泣ける小説や感動的な話が嫌いなわけじゃないんだけど、それを売りに「感動したいんでしょ? 泣きたいんでしょ? それならこちらをどうぞ」みたいなやり方が嫌なんです。面白ければ、別にいいじゃん。感動して泣けれいいんそれもまただろうけど、それだけが本の読み方じゃあないんだもの。