白い春

どこまでいっても丁寧に作り上げようという心意気が伝わってくるのが、見ていて心地よいです。やっぱこれってすごく大事なことだと思うんです。風邪のさち(大橋のぞみ)を思って春男(阿部寛)が2階に上がろうかどうしようか悩んでるシーンなんてそう感じました。無駄なセリフを極力排除して役者の力や演出の力で勝負しようっていうのは、一つの賭けだと思います。信頼がなきゃできないもの。でもそうすることによって伝わるものがあるのが、私は嬉しいのです。