パラレルワールドに迷い込んだ
姉弟の話。私はいわゆるYAってのが大好きなんです。だからこの本も最後まで楽しく読めました。彼女たちが迷い込んだのは、死んだはずの女の子が生きてたり微妙な感じになってた友達と仲直りしてたりなぜか高橋佳伸がちょっとだけ太ってたりします。そしてこの
パラレルワールドの中で最も大事なことは、いつまでたっても両親が帰ってこない家に住むことになってしまったということです。微妙に元いた世界からずれた世界で過ごさざるを得なくなった２人。ラストについては意見が分かれるところだと思うけど、私はこれはありだと思います。だって、普通あのおちは使わないわけで使ったらすごく読後感が悪くなるはずなのに私はそうは感じなかったし、むしろああいうラストにしたおかげですごく心に引っかかる話になった気がします。どんな世界だろうが、それを受け入れて人は生きていかなきゃいけない。そういうメッセージも感じれたし私はこの話は好きです。
