- 作者: 藤田公彦
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2008/08/18
- メディア: 単行本
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まあ、そんなことはどうでもよくて。この本の中で唯一読んでよかったなあっていうのは死刑制度への思いのたけの部分。
「死刑廃止」を導入した場合に考えられる問題点は次のようなことである。(略)
2 何人殺しても、何度殺しても死刑にならず、のうのうと生き延びる凶悪犯に対する被害者家族の感情はどうなるのか。どう配慮するつもりか。
3 死刑制度に犯罪の抑止力はないという意見もあるが、何人殺しても死刑にならないとすれば自制心のタガが外れて凶悪な犯罪がたはるする恐れは否定できない。その防止策はどうするのか。
4 (略)二度と出所できず、ただひたすら獄中で死を待つだけの刑を死刑より残酷でないとする根拠は何か。
そうなんですよね。死刑制度をどう捉えるかっていうのは人それぞれだけど、上で指摘されてる点を死刑廃止論者はどう考えてるんでしょうね。まあどうだっていいんでしょうかね。元死刑囚が冤罪を勝ち取ったのち、捕まったのと同様の手口の犯罪を犯して塀の中に戻ってきたことも実際に起きてるそうです*1。冤罪は絶対に許すべきものではないと思います。が、逆もまたしかり。そこのところを関係者誰一人責任とってくれない中、非常に不安を覚えます。
そのほかにこの本の中では、死刑囚が人権派弁護士の入れ知恵によって色々しでかしてることに対する怒りも書いてあります。人権派弁護士は加害者の人権>被害者の人権っていう風にとらえてるんでしょうか。そうじゃないって言ったところでああいう姿勢でいたらそう誤解されても仕方がないと思うのですが。人権って何なのだろう。
それにしたって正月早々なんでこんな本読んでるんだか(笑) もちっと正月らしい本を読もうとは思ってたはずなのになあ*2。