2009年総括

hachikoさん(id:hachiko)からトラバをいただいたので、2009年の読書の総括をしてみました。振り返ってみると読んだことを忘れてる本とか色々あって自分の鳥頭っぷりに頭が痛くなったりしたけれど、楽しかったです。読書日記って正直、自分のためのメモだったりしてどこに需要がと思いつつ書いてたのでこうやってトラバもらえて嬉しかったです。hachikoさんありがとうございました。
とりあえず、色々読んだ中から10冊に絞るとこまではできたけど、ランキング付は苦手なので順位はつけませんでした。書いてみたらえらく長くなっちゃったのでたたみます。

マドンナ (講談社文庫)

マドンナ (講談社文庫)

本当はこっちよりも『ガール』とか『家日和』のが好きなんだけど、2009年に読んだ本じゃないので除外。奥田英郎は本当に女性を描くのがうまいと思う。*1

悪意 (講談社文庫)

悪意 (講談社文庫)

直木賞受賞以来、むむむ…といった東野圭吾だけれども『悪意』は文句なしに面白かったです。大満足の一冊。私はこういう人の悪意をうまーく描く作家として東野圭吾が好きなのよ。人情物はほかの人に任せとけばいいからまたこういうブラックなものを書いて欲しいです。*2

インシテミル

インシテミル

記念すべき私の初読み米澤作品。クローズドサークルもののミステリ好きの人なら絶対読むべき!ってお勧めします。特に古今東西を問わずの本格ミステリマニアの人ならきっと私以上に楽しめるはず。*3
儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴

とにかく面白かったです。一つ一つの短編をワクワクしながら読んだものでした。当時の日記を読み返してみたら驚くほどの褒めっぷりでびっくりしました。*4
ルート225 (新潮文庫)

ルート225 (新潮文庫)

なんだかんだでYA物って好きなんですよね。ラストシーンは読後感が悪いゆえに賛否が分かれるだろうけれど、大人になった私としてはあれがベストなんだと思います。人間どんなところにいようが頑張ってそれを受け入れてそこで生きていくしかないんだよってメッセージかなーと。*5
サクリファイス

サクリファイス

自分内近藤作品ベスト1の作品。青春ってスポーツっていいね☆って思わせてくれる本。続編が出るらしいのでそちらも楽しみ。*6

殺人鬼フジコの衝動

殺人鬼フジコの衝動

私の読書の傾向の一つに母娘物っていうのがあってこれもそのジャンルの本。母と娘の間の業っていうのは想像以上に深いのかもしれないですね。『フジコ』はミステリとしても面白かったです。読後だけじゃなく読んでる間も気分悪い本だけどね。*7
太陽の坐る場所

太陽の坐る場所

女子ってめんどくさいよね、色々あってさって話です。ミステリとして読むよりも女子小説として読んだほうのがいいと思いました。*8
三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 (講談社ノベルス)

三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 (講談社ノベルス)

バカミス好きなら是非読んで!とお勧めするけれど、そうじゃなければたぶん「なんじゃこりゃー」って壁投げ本です。倉坂鬼一郎の気が狂わんばかりの伏線の張り方にはただただ頭を下げるばかり。*9


新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

私はこういうモリミーが大好き。とにかく楽しい1冊です。*10
10冊中7冊がミステリ。しかも読後感悪い話やらブラックな話やらが半数を占めているなんて。自分で思っている以上にいやな話ばかり好んで読んでるんですね、私。『マドンナ』『サクリファイス』『新釈走れメロス他五篇』の3作はいやな話じゃないし誰が読んでも楽しめる本だと思うけど。