オートフィクション

オートフィクション

オートフィクション

オートフィクションとは自伝的創作のこと。故にこの小説の主人公リンは金原ひとみ自身を思わせる人物になっています。22歳から始まって徐々に遡っていき、15歳の冬でおしまいという構造です。
リンのあの痛々しい感じ、自分とは無縁には思えなくて読んでて何とも言えない気持ちになりました。私は彼女とは全然違う人生を歩んできたんだけど、でも共感を覚える面があるのは事実です。なんといったらいいのかよくわからないけど、たまにはこういうのも悪くはないなあと思いました。いつもいつもだとちょっと疲れちゃうけれど。