ララピポ

ララピポ (幻冬舎文庫)

ララピポ (幻冬舎文庫)

連作短編集。面白かったです。やはり奥田英郎は鉄板でした。*1全ての短編の主人公たちはエロスの世界に繋がっているのでかなり表現がきわどい部分もあるから、そういう意味では読者を選ぶのかもしれません。でも、面白い1冊だと私は思いました。3話の熟女AVの主婦の話とかうまいなーと。『ララピポ』に出てくる人たちは皆、基本的に思考停止状態でどんどん落ちていく人たちなんだけど、そこのとこがうまく出ているなあと感じました。最後の短編にララピポの意味がでてくるのですが、なーるほどうまいことタイトルつけたなあと。さすが。

*1:あ、でも『東京物語』はいまいちだった。自伝的小説だったからなのだろうか。