架空の日本を舞台に繰り広げられる体制側と反政府側の攻防を描いた連作短編ミステリ。私は日常と地続きの石持ミステリよりかちょっとぶっ飛んだ設定のが好みなので割かし楽しんで読めました。なんといっても
石持浅海得意のテロリストものだしね。若干筆も生き生きしていたように感じました。よくよく冷静に考えればとんでもな部分も色々あったものの、私は割と好き。ていうか
石持浅海って本当にテロリストもの大好きだよなあと改めて思いました。あ、別にテロリストそのものが好きそうって意味じゃないけれど。でも何かしら言いたいことはあるんだろうなあ、たぶん。この先、作品を書く際にそこのとこの主張が大きくなりすぎなければいいんだけど。
