所々ぬけたとこはあるものの、割かし見てました。私は原作は既読で映画は未見という状態で見てたんだけど、連ドラ版秘密はまあなんというか原作とはまたちょっと違った感想を抱いたドラマでした。直子（石田ひかり）が私はどうにも好きになれなかったです。藻奈美（志田未来）として生きる決意をして藻奈美が帰ってきたふりをした直子の完璧っぷりに見てて、直子…恐ろしい子！と思ったものです。だって志田ちゃんの演技力を持ってやられてしまうと直子がすごくしたたかかつ計算高く且つ度胸が据わっているなんともまあすごい女に思えてしまって。少し前まではクラスメートの前で地の自分を出してしまって失敗、てへ☆って感じだったはずが平介（佐々木蔵之介）をあそこまでまんまと騙してしまうなんて恐ろしすぎるわ。白夜行の雪穂なんかめじゃないね。
私はこのドラマで平介のリリカルポエムなナレーションが入るたびについ笑ってしまっていたのだけども、旦那ははまって見ていたようでした。その様子を見ているとこのドラマはある意味の成功を収めたのかなーという気がしないでもないけれど、それだったら最初っから「男性向け（特にリーマンにおすすめ☆）」とでもアナウンスして欲しかったものです。これ確実に女性は好きじゃあないだろうに。原作以上にね。平介が色んなアクションを起こすたびに「ああ、またスケベ心発動か…」としか思えなかったんだもの。橋本（本仮屋ユイカ）とのいきさつとかね。
全体として脚本のせいなのか演出のせいなのか*1安っぽく仕上げたなあという感想です。まあ全体に漂う下世話な感じが拭えなかったせいというのもあると思うけど。役者さんに不満はなかったけれどもうちょっとうまくいかなかったのかなあと感じました。
*1:両方のような気もするが
