セカンドバージン

長い後日談だったなあという最終回でした。だったら全10回じゃなくてもう少しコンパクトにまとめていつも通りの6回でもよかったんじゃあないのでしょうか。特に間延びしたなあという印象はなかったものの、こんな長いエピローグにしなくてもいいんじゃないのかなーと思います。
結局るい(鈴木京香)はるいでありそれ以上でもそれ以下でもなかったんですね。でもって万理江(深田恭子)をどっちに転ばすのかと思ったら、そっち行って終わらせるのかーと。私は以前の感想でこう書いたんですよ。

万理江が行(長谷川博巳)を失って「私もるいさんみたいな自立した女になる」とかいいだしたりしたらどうしよう。そりゃー自立した人は男女問わずステキだと思う。でもだからといってその引き合いに万理江を出すのはちょっとなあと思ってしまう私がいるわけで。*1

万理江が自立を目指した理由こそ違えど、結果としては同じなわけでなるほどねえと。大石静という人は自立した強い女がお好きなんですね。いや私だって好きですよ、自立した強い女。でもこのドラマの登場人物の配置の仕方といい物語の流れといいを思うともうちょっとバリエーションに富んでもよかったんじゃないですかねーと私は思うわけです。
最終回は行(長谷川弘巳)の葬式があったわけだけど、喪服の深田恭子はかわいくそしてエロスを感じさせる存在でした。高校生ぐらいの時は喪服がエロいというのが全然わかんなかったんだけど、やっとこさ最近わかるようになってきました。また一つ、大人になれました。
ちょっとぞくっとしたのがまっとうに人生を生きはじめた亮(綾瀬剛)と行がすごく似ていたこと。一瞬、行に瓜二つの人に出会ってそこからるいの人生がまた動き始める!みたいな展開かと思いました。それはなかったわけだけどもでも息子は母ほど年の離れた恋人がいたことがあり、母は息子ほど年の離れた息子に似た顔の恋人がいたって考えるとあれですね、うん。まあでも物語の主軸ではないから別にいいのか(?)。いやよくないけどね。