天空の蜂

天空の蜂 (講談社文庫)

天空の蜂 (講談社文庫)

原発問題を提起したサスペンス作品。読み進めるためには原発だけではなく色々な知識を必要とするためにその説明にたくさんのページが割かれており、そのためちょっと説明臭いなあという個所が何カ所かありました。しかし、これ説明しないときちんと作品の意図が伝わらないのでそこらへんのバランスが難しいなあとも感じます。ラストはいかにもな東野作品らしいしめでぞくっとしました。作品を書いた意図をうまく伝わったと私は思います。
ただ、上にも書いたように非常に説明過多のためいまいちストーリーのスピード感を損なっているなあと感じたのも事実です。なので、ここはひとつドーンとお金をかけて映画化してくれちゃったらいいのになあと。すごい見ごたえのあるのができるだろうに。まあでもそれは原発の是非を考えるという難しいテーマが故にしり込みしなければの話だけど。