ナニカアル

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没後40年たって林芙美子の未発表の作品を発見したという設定の話。林芙美子といえばが放浪記、放浪記といえば森光子の舞台。でんぐり返しが見どころの一つらしいが高齢のため、でんぐり返しを辞めてばんざいのシーンにしたという話もあったけどもそういえば光子ここんとこ見かけないが元気なのかしらねえ。前にテレビで見たときは、生放送じゃないのに非常に危ういものを感じたものです。テレビに出せる状態なのかと。まあ、そんなの余計なお世話なんでしょうが。
などと本の内容よりも森光子の近況のが気になる私ですが、この手の話書くのがうまいなあと思いました。それは今まで培ってきた技術の賜物なんでしょうね。虚実を織り交ぜながら芙美子が語る様は桐野節でもあると思いました。
この本、芙美子が作家として徴用されて南方に派遣されているときの事を書いたという設定なんですが、戦争怖い、怖いよ戦争とぶるぶるしてしまいました。今、おひさまがちょうど戦争中というのも相まってというのもあるんでしょうが。戦争っていろんな顔を持ってると思うんです。私が知らないだけど体験した人の数だけ真実もあるんでしょう。こういう事は、忘れちゃいけない。