JIN〜仁

面白かったー! 最終回の2時間スペシャルがあっという間だったもの。しかし切なかったわ。恭太郎(小出恵介)の元にいき負傷してしまった咲さん(綾瀬はるか)。聡明で気丈な咲さんが寝込んでしまう姿は非常に痛々しかったです。ああもう、ここにきて最後の最後で咲さんの苦しむ姿なんて見たくないよ、みたいな。メンタル面ではかなり苦労してるし苦しんでるだけに肉体的にもだなんてねえ。
仁先生(大沢たかお)が現代に戻って伏線が次々に回収されていく様は見てて心地よかったです。結局、咲さんとはあれきり別れてしまったけれど元気に激動の時代を生き抜いてくれた事がわかったのは何より。本当は仁先生と添い遂げて欲しかったんですけどね。やっぱ不憫すぎるもの。あんなに優しく強く人を思いやれる人はいないのよ、仁先生よ。せっかく仁先生も江戸で生き抜く決意をしたのにさあ。などというとこは不満だけどもでも私は前回分の3カ月と今回の3カ月と合わせてすごく楽しませてもらったし毎週毎週ワクワクしながら見れたのは幸せだったのでそれで十分です。こういうドラマってそんなにないもの。前回の時、謎が全く回収されていなくて続編を映画でやるかもなーんて話が出てた時は眉間にしわ寄せたりしたけれど、きちっと連ドラで完結してくれたのが嬉しかったです。そりゃーつっこみ始めたらきりがないぐらい穴はたくさんあったドラマでした。でもね、それを上回るぐらい人間ドラマがよかったんです。迷ってばかりいるけれどそれが人間臭い現代っ子の仁先生、そんな仁先生をサポートしつつも想いを募らせている咲さん、泥臭いけども愛嬌があって憎めない愛すべき龍馬(内野聖陽)、咲さんとは違った形で仁先生を支えようとした野風さん(中谷美紀)。みんながみんなよかった。
それにしてもやはり綾瀬はるかの素晴らしさといったら! 仁というドラマの成功の一因であるのは間違いないです。再来年の大河のヒロインも務めるとあってはいやがおうにも期待しちゃいます。幕末〜明治を駆け抜ける力強い姿が今から楽しみ。