私問題

我が娘たちが初めて自らの事を一人称でいうようになった頃、愛称*1でいってました。自我が芽生えて大変だった2〜3歳ごろは一日中、「はーちゃん(仮名)が!」「はーちゃん(仮名)の!」「はーちゃん(仮名)も!」と自己アピールに勤しんでました。
入園して以降は周りの子に合わせたのか、愛称ではなく自らの名前を一人称にするようになりました。「花子(仮名)は今日幼稚園で粘土で遊んだよ」みたいな感じ。そのまますくすく育っていき、長女が年長の時に仲良くなったお友達の中に一人称が「うち」の子がいたんですね。そしたらあっという間に染まっていき、長女が「うち」というように。そしたらまねっこ次女も当たり前のように「うち」。
しかしそのブームは卒園して小学校が分かれてしまったら去ってしまい、長女の現在の一人称は名前です。当然のように次女もうちはやめて自分呼び。私はもう小学生だし一人称は「私」を使って欲しいんだけど、どうもいやだそうで困ったものです。娘らに聞いてみるとクラスのほとんどの女子は一人称が自分の名前だというのです。私という子は少数派でクラスに2,3人ぐらい。ちなみに男の子の場合、ほとんどがオレ。一人称が名前の子は長女のクラスではたった2人だけ。何かと女児のほうが男児よりも精神的に大人になるのが早いだとか言われてるけど、そこら辺は男の子のほうが大人かなーと思ったりします。まあぶっちゃけ、大人というよりは「そんなおチビみたいな真似、いつまでもしてられるかよ」みたいな感じなのもかしれませんが。
この一人称問題だけど、私が子供の頃は一人称はほとんどの子が私でした。名前の子ってほとんどいなかった気がします。なので私の中で一人称が名前であるのは特別な事だという意識があるのです。どういうふうに特別なのかといえば、一人称が名前ってなんていうか自己愛に満ちてるように思えるのでその自己愛に見合うような子でなければならないみたいな。まあ平たく言えばそれだけの自己愛を持っていても許されるような美少女のみが許される行為と思ってたんですね。それぐらい珍しい事でもあったし。
いつぐらいが境目になって変わってきたのかは分からないけれど、どうも今のスタンダードは一人称は名前らしいという事を知るにつれ*2、時代っていうのは移り変わっていくものだなあと思いました。しっかり者のお姉さんキャラの子も甘えんぼの妹キャラの子もみな、一人称は名前。彼女らもいずれはそれらを卒業していくものなのかどうか。我が家は修正を試みてはいるものの、「私ってなんだかヤダ」の一点張り。中学生ぐらいになったらさすがに辞めるて私になるのだろうか。
ちなみに親の呼び方はお父さんお母さんです。最初はパパママだったんです。そのほうが子供にとっては言いやすいかなーと思ってというだけで特にこだわりはなし。次女が3歳超えたところで「今日からパパママじゃなくてお父さんお母さんって呼んでね」といったら最初のうちは間違えたりしてたものの、すっかりお父さんお母さんにスイッチすることに成功。なので一人称問題もうまくかえれるかなーと思ったものの、そううまくは事は運びません。さてはて。

*1:花子ちゃん(仮名)がはーちゃんっていうような感じ。別に私はそう呼んでたわけじゃないのに勝手にいってた。

*2:幼児〜小学校中学年ぐらいまではそんな感じ。ソースは娘。