- 作者: 宮下奈都
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2011/01/14
- メディア: 単行本
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家族の話や友達の話を絡めながら主人公が成長していく様は読んでて心地よかったです。その手の成長ものとしてはは宮下作品らしいまとまり方だなあと思いました。
女の子はある時期を境にかわいいかどうかが評価の基準軸となるって話が出てくるんだけどこれは読んでて身につまされました。絶対ってわけじゃないけれど、そういうのは確実にあると思うもの。でもってそういう空気を読んでどんどんくすぶっていったって話はきっついなあと。勉強ができれば、運動ができればそれでOKではなく見た目偏差値に重きを置かれる辛さは非常に女子的なきつさ。そういう呪縛からうまく逃れるすべがあればいいんだけど、青春真っ盛りの頃ってなかなか難しいですよね。