人生の使い方

人生の使い方

人生の使い方

定年が見えてきた夫婦が趣味探しに奔走する話。妻視点と夫視点の章が繰り返されるのでどちらか一方に偏っていないのがよかったなあと思います。この年代ならではの定年後の生活模索だけではなく、子供の進学問題や介護の話なんかも出てきていずれは他人事じゃないなあと思うとちょっと身構えたりも。人生は思い通りになんか全然いかない。いつだって思わぬ方向に振りきれてしまうものだ。でも、そこでお終いじゃなくて新たな道も開けるのだから、楽しまなくちゃ損だとも思うのです。

頑張らなくちゃ。頑張る力があるんだから。
わたしの人生、使い手はわたしなんだから。
頑張ろう、わたしのために。

私はこの言葉が好きでした。人のために頑張るのも素晴らしいことなんだけど、でもいつも自分を後回しにしてしまうこともないのではと思うのです。自分の人生は自分のもの、そういうシンプルなとこに帰るのも時には必要。