妖怪人間ベム

何とも切ない物語でした。彼らは今後もこうやってどこかで生きていく。人間になるチャンスを棒に振っても彼らにはそれ以上に強い思いがあったのだから。アニメ版とドラマ版、通った道は違えどたどり着くとこは一緒というのが面白いなあと思いました。ちゃんとゴール地点を定めていたからこそ、きゅっと引き締まったドラマでいられたのだとも思います。アニメ版とは違い、ひとつの町にとどまる事によって関係性を結ぶ事が出来、それが折り重なった最終回。制作サイドはこういう事を考えてドラマ化の設定を考えたのかもしれないですね。
ベム梨さんは終始儚く美しく切ない存在でした。始まる前は杏ベラと福くんベロはわかるものの、ベム梨はイメージと違うしなあと思っていたのがうそみたいです。もちろん、アニメ版とは違うんだけどドラマ版ベムにはドラマ版ならではのよさもあったおかげでさほど気にはなりませんでした。切なげな目で「夏目さん…」と見つめるベム梨さん、いいじゃないですか。とにかく、ベムをはじめベラもベロも絵になる感じでいいキャストだったなあと思います。