桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

バレー部キャプテンの桐島が部活を辞めることになり、彼を直接または間接的に知る人たちによるの話。青春時代はキラキラしたものであると同時に残酷なものでもある。上だとか下だとかカテゴライズされた中に放り込まれて生きていく辛さってやっぱりあるもの。誰が勝手に決めたんだよ、そんなヒエラルキーって今ならば言えるけど、青春真っ盛りの頃にはなかなかそうは言えなかったよなあと思います。そういうのを誰かが言ってくれたらば、どんなにか楽だったんだろうなあ。
連作短編の形をとりながら、男女それぞれの一人称で進んでいくんだけど、女子の一人称のとこがうまいなあって思いました。不自然じゃないんですよね。これがデビュー作ってことを考えるとよくできてると感じます。
つい先日、神木くん主演での映画化が発表されたこの作品*1。神木くんの役はどういう感じなのかしらと思って読んでみたらば、うんなかなかいいなあと思いました。どういった感じに仕上がるのかは分からないけれど、面白い青春映画になるといいなあ。