- 作者: 中島京子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
冒頭とラストを飾る「眺望良し。」は描き下ろしになっていてスカイツリーからの往信と東京タワーの復信です。これがよかった。特に東京タワーのが。永続的に変わらないことなんて何もない。だけどそれでも東京タワーは立ち続けます、その日がくるまでは。色んなものを見てきてその変化を見守りながらずーっと立ち続けている東京タワー。その決意を胸にスカイツリーに贈られた言葉はそのまんま、読者に贈られた言葉なのかもしれません。立ち続けることにこそ、意味がある。だって立ち続けることって簡単そうに見えてそうとは限らなかったりするもの。そう思うのでした。