- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/02
- メディア: 文庫
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こういうことはあんまりいたくないんだけど、やっぱり女性だからこそ書けたという部分もあると思いました。学校の中だけならば、一番でいられたかもしれないけれど社会では女はそうはいかない。面接では男性ならば聞かれないだろうことも女性では平気で言われたりもします*1。学校のテストと違って何をしたら点数が取れるのか、合格になるのかなんてわからない厳しさ。それと、自分が「女」であることをいやでも自覚させられるのが就活だと思うのです。女であることを意識的にであれ無意識であれ受け入れて疑問を抱くことなくいけるのならばいいのだけど、それに少しでも疑問を持ってしまうとまあ色々と苦しいわけです。そういった通過儀礼の役割が就活にはあるのではないのかと思うのです。
かつて斎藤美奈子が「女の子は社長夫人になるか社長になるか、その2つの道がある」と著書で書いていたけど*2、今はどちらも道も険しいものです。だけど、それでも生きてくしかない。