- 作者: 中島京子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: 単行本
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3作の中では「北京の春の白い服」が一番好みかなあ。中国で初めてファッション誌を作ることになった女性編集者の話です。初めてのことをやるのはそうは簡単にはいかないことです。そんな中彼女が奮闘する姿と変わりゆく北京の風景とが印象に残りました。ちなみに本のタイトルであるのろのろ歩けは「北京の春の白い服」の中に出てくる言葉です。「慢慢走」と書いて「マンマン・ゾウ」と読み意味としては「のんびりいけや」ってとこだそうで、作中で主人公が露天商の男性からかけられる言葉として出てきます。スピードをあげて大きく変わりゆく北京においてのんびりいけやという言葉がかけられるというのは面白いなあって思いました。