- 作者: 中山七里
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/05
- メディア: 単行本
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最初と最後でお話のトーンが違っててそこにうまく馴染めませんでした。いや、つまんなかったわけじゃないんです。前に読んだのが『おやすみラフマニノフ』でそういった感じの作品かなーと期待して読んだら全然違うので面喰ったというか。なんか思っていた以上に作風が広い作家さんなんですね。
にしてもこれはミステリの皮をかぶったSF小説でありホラー小説でもあるなあと思います。予想つく人もいただろうが私には想像の範囲外だった犯人と対峙するシーンがまさにそれ。後味の悪さといい、いやーな小説。こういうしめになるとは読み始めた時は思わなかったんだもの。こういうのを想定して読んでなかったので思っていた以上にダメージ受けてます。一気読みするくらいリーダビリティは高いんだけど、要注意の本かも。