返事はいらない

返事はいらない (新潮文庫)

初期作の短編集で6編の短編を収録。単行本が出てから20年もの月日がたってしまったため、設定がやや時代がかってるなあという面はあります。でもそれはこの手の作品では仕方がないことだと思うんです。時代を切り取って描くというのはそういう事なのだから。
全体としては読みやすくうまくまとまった短編集だなあと思いました。初期の頃から宮部さんはやっぱりうまい作家ですね。