夜行観覧車

暴れる娘の口をふさごうと夢中になっているうちにどんどん鬼の形相になっていく京香様が恐ろしかったです。すごいわ、女優って。あれは芝居を受ける側もさぞかし恐ろしかったことでしょうね。本気で生命の危機を覚えてもおかしくないレベルの恐ろしさでした。さすが京香様。
ああ、これで娘退場か…と思いきや、予告で生存が確認されてほっとしました。だってあれじゃあまりに娘が不憫だもの。遠藤家の状況は娘に全く非がないとはいわないが、彼女の自己責任とはとても言えないものだから。だけど、マユミはそうは思ってないんですよね。「なんで私がこんな目に合わなきゃいけないの?」が彼女の心情だということに全てが現れてます。マユミの業は深いが、彼女はそれに蓋をして知らんぷりをして自分で自分を悲しんでいます。彼女が家族のためと言いながらやっていることは本当は家族のためではなく自分のためだというのにね。怖いわ、こういう思考停止状態の人って。
会社まで押し掛けられてついに堪忍袋が切れたまーくんに引導を渡されてしまったビーズおばさん。まーくんだって本当ならば、こんな風にいいたかなかっただろうになあ。ビーズおばさんの鈍感力に震えました。