泣くな、はらちゃん

とってもステキな最終回でした。前回、マンガの中に入っていった越前さん。彼女が再びマンガの中から出てこれるのかどうか、それが焦点になるのかと思いきや最初のほうで越前さんが帰ってきちゃってビックリでした。このネタで1時間引っ張ることだって可能なのにまだ先に行くんだ、このドラマは。もっともっと先にこのドラマのやりたいことはあるんだって思ったらすぐに胸いっぱいになっちゃって泣いちゃいました。
自分と両思いになって世界と両思いになろう。そうしたら世界が違って見えるはずだ。もちろん、世界はいっこも変わってはないんだけど、世界を見る側が変われば違った風景がそこには広がっているのだ。そうか、このメッセージを届けたくてはらちゃんというドラマは作られたんだなあって思ったらまた涙でグッチャグチャになってしまいました。土9というドラマは基本的に10代の子を対象にドラマが作られています。これからを生きる子供たちに未来を生きる子供たちに、自分を愛して世界を愛せれば生きるのが少し楽になるはず、生きやすくなるはず、そういうメッセージを届けたかったんだなあと。
長女のクラスでは視聴率高くて月曜日に子供たちがはらちゃんの話になることがしばしばあったそうです。教室ではらちゃんの劇中歌を歌う子もいたりしたっていうし。たぶんだけど、小学生に限れば結構な高視聴率なドラマだったんじゃないでしょうか。世界との対峙の仕方をこういう形で提示してくれたはらちゃんが彼らの心の奥底で何かしらの形で残ってくれたらいいなあと思います。
最後、みんながキャラぶれすることなくそのまんまなのに一歩前に進んでるの見て嬉しくなっちゃいました。ああ、これからも世界は続いていくんだなあって。ドラマは終わってしまうけど、彼らの暮らしが続いていく様が想像できてニンマリ。楽しい3カ月でした、ありがとう。