家族ゲーム

自ら茂ちゃんをどん底に突き落としておきながら優しい言葉で自分だけが茂ちゃんの味方であるという甘言をささやく吉本。その手口の巧妙さったらないですね。あれですね、DV男の手口ですね。恐ろしい男だわ、吉本。もちろん、吉本が舞台を整えたからといってすべてがその通りに動くとは限りません。きっと彼の計さんはどこかで狂ってくるはず。それがいつどのようなタイミングで起こるのかが今後気になります。だってさ、このまま最後まで吉本のペースで都合よく進むとは思えなくなってきたんだもの。吉本がこの家族を選んだのには何かしら理由があるはずです。彼がこだわっていることが何かしらあの家族にはあるのでしょう。そこをどう描くのかが楽しみです。
誕生日会で思いの丈をぶっちゃけ過ぎたにもかかわらず、一夜明けたらいつものようなというかいつも以上に仲のよい家族に戻っている夫婦。しかし、長男がいなくなるやすぐにしらっと冷めた関係になってしまうのです。ここめっちゃ怖かったです。だってこれって「家族」を見せる観客がいなければ「家族」を演じる必要がないってことじゃないですか。何故そこまでして家族で居続けるのか。そこに意味などあるのだろうか。たぶん彼らは意味があると思ってるからこそ、家族ごっこを続けるのだろうが吉本によって家族ごっこの必要性がはく奪されてしまったらどうなるのか。怖いけど、悪趣味だけど、面白い。