読み聞かせのはなし その1

本の読み聞かせボランティアをはじめて早6年目に入りました。あっという間ですね。
最初は幼稚園の読み聞かせボランティアでした。娘の幼稚園では保護者の中から読み聞かせボランティアを募集していたのです。長女が入園して最初の2年はやらなかったものの、長女からどうしてもやって欲しいと懇願されて3年目にしてやっとこさ始めることにしました。最初の2年は次女連れになってしまうので無理かなーって思ってたからやってなかったものの、入ってみたらチビ連れできてる人も多くこんなことならもっと早くにやっとけばよかったかなーと思ったりも。
読み聞かせボランティアの活動は色々ありました。まずは朝と帰りの自由遊びの時間に家で子供に読むようなスタイルで読み聞かせをすること。子供たちが好きな本を持ってくるのでそれを読むわけです。子供によっては本を読んで欲しいというよりもかまって欲しいという子もいたりするので背後から飛びつかれたり、膝に座ってくる子もいたり、ひたすらおしゃべりの相手を求める子もいたり。なかには手荒い歓迎をする子もいたりしましたね(苦笑) 色々でした。娘も最初は私が読み聞かせにくる日は必ず来てたのに、友達と遊ぶのに夢中になった日は顔出さなくなったりして、そっかこの子は私がいなくても大丈夫な場所を幼稚園で見つけることができたんだなあって感慨深いものがありました。
自由時間で好きな絵本を読むというのは面白い体験でした。どうしても普段は自分好みの絵本や娘が好きそうなものばかりを選んでしまいがちなので読む本が偏っちゃうんですよね。それがよそのうちのお子さんたちがそれぞれ好きな本を「読んで」って持ってくるから、新しい出会いがいっぱいありました。絵本ってこんなに色々あるんだなあこんなに自由なんだなあって。
お誕生日会に参加させてもらう事もありました。持ち時間10分で大型絵本や紙芝居を2つに手遊び歌をしてました。お誕生日会は学年ごとに行われているのですが、娘のとこはマンモス園だったので学年ごとのお誕生日会とはいえ150人とか160人もの子供を前にやらなきゃいけませんでした。しかも大勢の子供たちの後ろには先生方が何人も見ているという。何度か参加させてもらったんだけど、これは緊張しました。いくら子供相手とはいえ、そんな大勢の前でしゃべることなんてないもの。前ふりの挨拶する係とかも作らなきゃいけないし読み聞かせだけではなく手遊び歌までやらなきゃいけないし。とはいえ、やっぱり面白かったですね。ホールに集められた子どもたちがキラッキラした目で「何が始まるのかな」っていう期待で見つめてくるのはかわいかったです。人数多いから中にはきかない子もいるのかなって最初は思ってたけど、そんなことは全くなく。子供って本を読んでもらうのがやっぱり好きなんだなあと感じました。学年ごとに違うリアクションもそれぞれの成長が感じられて好きでしたね。
あとは、年長の保育の中にあったコーナー遊びをやらせてもらったりしました。いくつかあるコーナーのうち、絵本に関するコーナーを担当させてもらってました。カードを作ったりミニ絵本を作ったり。子供たちに説明をした後、作業に入った時にどこまで口を出していいのかどこまで手を出していいのか迷いながらも、みなそれぞれ作りあげてく姿を見てるのは楽しかったです。
絵本の修繕も読み聞かせボランティアの活動の一部でした。絵本って本当に傷みやすいんですよね。たくさんの子供たちが見るのだから仕方がないんだけど、人気絵本はすぐにボロボロ。それをみなで集まって直してくわけです。本の直しかたを知らなかったのでこれは勉強になりました。
幼稚園での読み聞かせボランティアは次女が卒園するまで3年間続けました。なんで続けられたのかというと、できる人ができる時に無理せずやろうっていうスタンスだったからかなあって思います。チビ連れの人もいたけれど、あくまでボランティアだから自分の子供優先でいいよって言われてたし。だから雰囲気が悪くなかったんですね。
読み聞かせ小学校編はまた後ほど。