Woman

しんどいドラマですね。本当に。しんどいけど気になるから、見せる力のあるドラマだから見ちゃう、そんな感じです。
家族が大好きな優しい夫であったはずの信さんが2話で別の顔があったのではというふうにひっくりかえされました。優しい父と娘を置いて出ていくような母という構図が3話でDV男とそれに耐えかねて出て行った女というふうにひっくりかえされました。物事というのはどこから見るのかによって全く違ったように見えます。自分に見えていた物事が実はそこに全然違った側面があるのを知らされると自分の立っている場所が不安定になったように思えて怖くなったりします。いつひっくり返されるともしれない恐怖さらされることはやはり怖いものです。
中々ややこしい人間関係なのだけど、それを更にややこしくしているのは栞の存在だと思います。栞は小春の存在を自分を脅かすものとしてとらえているように感じます。だから小春が目障りであり邪魔であり、怖いのだと思うのです。久々の母娘の再会が実現し、父は小春と母の仲を取り持とうとしている。小春は栞の居場所を奪う気なんてさらさらないけれど、栞にしてみたらそれは恐怖そのものなのでしょう。だから彼女は小春を攻撃する。自分の生活を脅かす厄介者だから排除したい。邪魔ものだからズタズタに傷つけてもかまわない。そうやって攻撃的になるのは栞の弱さであり不安定さからきてるのでしょうね。