山口・広島旅行 その3

3日目
最終日は広島市内観光へ行きました。この日は一日市電で移動。「電車なのに道路を走ってる!」と娘が喜んでました。

平和記念公園はまずは原爆ドームから見学。原爆ドームの写真って頭にしっかり焼きついてるぐらい見慣れてるのに、実物見ると違って見えるものですね。ありえない方向へ曲がった鉄骨、すこんと抜けてしまった床、写真以上のインパクトでした。
原爆の子の像、平和の灯など公園内を見学してから平和記念資料館へ向かいました。公園内では平和記念式典に向けての準備が始まっていて今年も8月6日が近づいてきてるのだということを改めて思いました。
平和記念資料館の見学中、娘たちは終始口が重かったです。かといって興味がないからだんまりしてたというわけではなく、あまりのことにどうしたらいいのかわからないといった様子でした。館内には所々椅子が置いてあるのですが、椅子ある度に長女は休憩取ってたし。「疲れたから休憩」って言ってたけれど体力的な疲れはそこまでじゃあなかったと思うんですよね。ようは脳の情報処理速度が追いつかず、整理するために休憩を必要としていたのではないのかと。とにかく「怖かった」といっていました。年齢的な事を考えるとこの感想は妥当かなあと思います。小学生じゃあ恐怖が前面に出るのは当然だろうし。もう少し大きくなってから見たらまた違った感想を持つのではないのかなあと期待したいところ。
館内ではピースボランティアの方が展示の解説をされているのを小耳にはさみながら回ってました。その写真がどういう状況で撮影されたものか、この写真に写ってる方がその後どうなったのか、それを聞いたうえで見ると尚更胸にこみ上げるものがあります。被爆後の人たちを人形で再現したものはかなりのインパクトだったけど、これでも抑えて作ってたのですね。実際はもっとすごかったそうです。
たくさんの展示品、そのひとつひとつに物語があって大切なものを提供してくださっています。焼け焦げたお弁当箱や三輪車の写真、時が止まった時計、被爆時にきていた服。それらはただのモノではなく、思い出なのですよね。数字として記憶していた以上の物語が辛く感じると同時にやっぱり忘れちゃいけないのだなという思いを強くしました。
平和記念公園は思ってた以上に外国人観光客が多かったです。対話ノートは日本語以外のメッセージも数多く寄せられていました。それもそのはず、外国人観光客が選ぶ行ってよかった日本の観光地の1位*1なんだもの。多くの観光名所の中からもっとも支持を集めているということに驚くとともにほっとしたりもしました。

ベタな観光シリーズ、広島アンデルセン編。もちもちっとしたパスタがおいしかったです。ちなみにアンデルセンの建物は元銀行で被爆後も残った建物のひとつだとか。一時は産業奨励館(現原爆ドーム)を残すかこちらを残すのかの議論が巻き起こったと言います。

デザート付のセットだったというのにもかかわらず、娘たちがケーキ食べたいというので私もケーキ頼んじゃった…。だって甘いものは別腹なんだもの。いいの、旅先では体重は気にしないことにしてるから。気にするのは帰ってからの宿題なのです。


そのあとは縮景園へ行きました。まったりとした空間がよかったです。日本庭園って美しいね。子供は成人の引率者がいれば無料、その上コイの餌ももらえちゃうって事でお得に過ごせちゃいました。平和祈念公園では終始口が重かった娘たちはここで少し回復したようです。
本当は広島城と両方行きたかったんだけど、時間的に厳しいかなーと思い今回は縮景園に絞ることにしました。広島県立美術館にもいきたかったがそれもタイムオーバーであきらめました。ゴッホ展見たかったなあ。

ベタな観光シリーズの締めはお好み焼き。広島来たらお好み焼きは食べとかないとね。ちょっと早めの夕食にしたおかげか、待つことなく入れてよかったです。私たちの少し後の人たちは並んでたから。
さあお土産買って帰ろうかと思ったら最後の最後で長女が少しだけはぐれてしまい私が激怒するとかあったものの、どうにか無事家まで帰れました。いやね、知ってる場所ならいいのよ、正直そこまでは怖くない。だけど見知らぬ場所ではぐれると怖いのですよ。ある程度大きくなったとはいえ、何が起こるかわからないしね。取り返しがつかないことになってからじゃあ遅いのよ。
さて、次はどこにいこうかな。娘たちはもう一度和歌山に行きたいといい旦那は富良野を再訪したいという。我が家の旅行プランナーとしてまたじっくり考えてきたいところです。