Woman

栞は罰せられることを望んでいたのではないのか、そう思っていました。罪を告白したのに母は栞を罰することはなく彼女の心は更に深く潜り込んでしまった、そう思っていました。罪を抱えたまま生きるのは苦しい、だから小春に告白をして家を出ていった。だけど、それは違うのかもしれません。ナマケモノさんとの話の様子から考えると、どうもそこのとこがあやしいなあという気がするのです。彼女には言葉が届かないのかもしれません。やはり、三崎文哉の鏡として造形されたのではないのかと思います。文哉には結局言葉が届くことなくディスコミュニケーションを埋めることはできませんでした。今回、同じ問題を描くのならば違った結論が出されるのでしょう。それは希望を含んだものであって欲しいなあと願います。
小春は本当は許したくないわけじゃないんだろうなあと母娘のシーンを見て思いました。許せるならば許したい、そうなのではないのかと。というかもう、許すとか許さないとかそういうことから解放されたいのではないのかと思います。がんじがらめになったままじゃ苦しいもの。そこのとこのキーを握ってるのは栞だというのがわかってるだけに今後どう展開するのか楽しみなような怖いような。