あまちゃん

あー楽しかった! 本当に楽しませてもらった半年間でした。もちろん、ただ楽しかっただけではなく時には見てて苦しかったこともあったし辛くてしんどかったこともあったし多少いらっとしたりしたこともありました。だけどそれ込みで私は楽しい半年間でした。あんなに毎日笑ったり泣いたりしてたんだもの、楽しんでなかったわけがない。たった15分にみちみちに詰められたドラマがとても好きでした。
最終回、アキが誰とくっついたかは明示されませんでした。それどころか最終週ではアキをめぐる3人の男たちは空気でした。まあ一応、ミズタクには化石発掘ネタが振られてたしストーブさんは観光協会の仕事をきりっとこなしてる様子も描かれてたし種市先輩は南部ダイバー歌ってたしそれなりに顔は見せてはいたんですけどね。じゃあアキの心はどこにあるのかといったらそれはユイちゃんのとこなんですね。アキにとっての1番はユイちゃんだから。私ね、これすごくぐっときたんですよ。バンザイ、アキユイ。たぶん今後、アキもユイちゃんも恋をしたりその恋が破れたりという経験をするんでしょう。だけど、彼女たちにとっての1番は恋の相手ではないのだと思います。アキにとってはユイちゃん、ユイちゃんにとってはアキがベストパートナー。迷わず相手を選ぶことができる2人、いいなーこういうの。
思い入れがあるキャラといえば色々あるけれど、やっぱり足立兄妹かなーって思います。ストーブさんのあの残念な感じ、報われない感じが見てて応援したくなります。アキってストーブさんはどれだけ存外な扱いしてもいいと思ってるよね…。ストーブさんはあまちゃんの中で最も成長をしたキャラなのではないのかなーと思います。最終回、ホームで足立先生の横にスーツ姿で立っているストーブさんを見て「立派になったねえ、ストーブさん」と涙ぐんだのは私です。監視小屋にいたことろとは全然違うよなあ。大きくなったねえストーブさん。そんなストーブさんがずっと思いを寄せてるのが成長しないヒロインであるアキというのが面白いなあと思います。
ユイちゃんは面白い役だったなあと振り返った今感じています。でもってこういう役に橋本愛を起用するっていうのがこれまた面白いなあと。アイドル志望の田舎の女子高生というのも、夢破れてやさぐれヤンキーになるのもどっちもイメージになかったのでとっても新鮮でした。あまちゃんをきっかけに新たなジャンルの役がくるんじゃないのかなーと楽しみです。もっと色んな顔が見てみたい。
キャスト発表時、「誰なのこの子?」状態だったヒロインの能年ちゃん。この半年で大きく知名度が上がりましたね。あーかわいい! 役に入ってる時と素とのギャップがこれまたたまらないです。ポテンシャル高い子なので今後どのような女優さんになっていくのかが楽しみです。
本当に本当にステキな半年間でした。脚本・演出・キャスト・音楽・美術など全てがうまくはまったドラマでした。正直クドカンと朝ドラがこんなに相性いいだなんあて思ってもみなくてごめんなさい。余韻のあるよい終わり方でした。これで笑ってあまちゃんとお別れできます。これからは、みんな今頃何してるのかなーってにやにやしながらあまちゃんのその後を思うことにします。ありがとう、大好きだよ。