消失グラデーション

消失グラデーション

消失グラデーション

選考委員大絶賛というので期待値あげて読んでみたんだけど、うーん私はあまり得意なタイプのお話ではないなあと思いました。どんでん返し系のミステリとしてはしてやられたなあとは思うし悪くはないのですが。うーん、キャラの配置の問題なのかなあ。なんていうか非常に作者にとって都合のいいキャラの配置だよなあと感じてしまったんですよね。まあ、フィクションなんて作者がいるんだから配置の仕方が作為的になるのは当たり前なんですが、このトリックを使いたいがためにこういう人物配置なんだなあというのが見え見えになってしまっているのが好きじゃないのかもしれません。決してできの悪い小説ではないのだけど、好みの小説じゃなかったのが残念。