全日本ジュニア 男子編

名古屋開催ということで週末に全日本ジュニアを観戦しに行ってきました。普段見ることができない選手たちをたくさん見れて面白かったです。本当に色んな個性の子たちがいっぱいなんだもの、フィギュアスケートというスポーツの奥深さも感じることができました。
それにしても最終グループの緊張感はすごかったです。見てるだけでも疲れてきちゃうくらい。だけど、そのプレッシャーを打ち勝てる選手だけが更に羽ばたいていけるわけなんですよね。心技体に才能と努力と運がそろってこそ階段を駆け上がっていける、そういうことをしみじみと感じた2日間でした。以下覚書。長いので畳みます。

  • SP・FSともに1位で完勝だった刑事くん。スタオベ多数でした。特にSPの神懸りっぷりがすごかったです。これ何点出ちゃうんだろうってワクワクしちゃったもの。SPに比べるとFSは手堅くまとめたもののまだまだこんなもんじゃないんだろうなあというのを感じました。ジュニア最後の年での初優勝おめでとう。所作も滑りもジュニアじゃないですね、来年以降シニアの舞台で羽ばたいてくれるのを期待。
  • SP・FSともにすごい気迫でミスする気配0だった昌磨くん。何か降りてきちゃってるようにも感じました。指先まで神経が行き届いた表現にはゾワっとします。観客を引き込む力は年々パワーアップ。大事な試合でびしっと決めれちゃうのもすごいところ。スタオベ多数でした。あとは3Aだけなんだよなあ。今回も回りきれずに降りてきて転倒でした。それ以外が完璧だっただけにそこだけが悔やまれるというか。まだまだ練習でも確立が悪いらしく3Aというジャンプの難しさを感じます。
  • 3Aって本当に特別なジャンプなんですよね。誰でも跳べるわけじゃない。3Aから先のジャンプは才能という話を聞いたことがあるけれどまさにその通りだなあと思いました。才能ある人が努力を重ねて始めて跳べるジャンプ。
  • SPでやらかしてしまった龍樹くん。最初の3Aが抜けてしまってから調子を崩し3Lzの軸は斜めに歪みどうにか2Tをつけたというのはやはり不本意な出来であったみたいで演技後肩をがっくり落としキスクラでは涙していました。うーん、力みすぎちゃったんですかねえ。FSではSPから一変、全日本ジュニア2連覇の意地を感じる滑りでした。4分きちっとまとめきりいいロミジュリでした。全日本では2本とも揃えていい顔するとこがみたいな。
  • 子役のみゆちゃんに天才少女と呼び声高い真凛ちゃんという妹達に囲まれた5人兄妹の本田家唯一の男の子の太一くん、1番滑走のSPではノーミス、FSでは3Lzがお手つきになったのみでとってもよかったです。丁寧に滑る子なんだなあという印象。
  • どうしても全日本へ行きたいという気持ちが先走り過ぎて暴走しちゃったのかなあという草太くん。SPは練習では降りていた3Lz3Tが3Lzの軸が斜めになったので2Tをつけることに変えてまとめきりSP3位の好位置につけてました。が、意識しすぎちゃったんでしょうねえFSではまさかの4コケという大自爆。終盤までスピードが落ちなかったのがいいのか悪いのかとにかく爆走してスピードをコントロールできずにジャンプに入って転倒の繰り返し。うーん、まだジュニア1年目だしこれも経験ですかねえ。羽生リスペクトの草太くんは衣装もゆづテイスト。今シーズン中に3A習得が目標らしいので無事跳べるようになるといいなあと思います。全日本初出場おめでとう。ゆづと一緒の試合に出れるのは嬉しいよね。
  • 踊れる子の友野くんがステキでした。トウステップ踏むとことか好きだわ。観客を味方にできる選手なので全日本でも観客を魅了できる滑りができるのを期待したいです。
  • ノービスからの挑戦の島田くん、小さな体を一生懸命目一杯に使った滑りがいいなあと思いました。ぱっと見て華もあるしこれから先どう成長するのかが楽しみです。
  • ついったで話題になっていた噂の唐川くんは噂以上のツルスケでした。6分練習で出てきた時、1人だけ足元が全然違う子がいてこの子が噂の唐川くんかなと思ったら当たり。ツルスケというかヌルスケ。まるでPさんの足元みたい。スケートが伸びるのなんのってすごいです。氷に吸いつくスケーティングに魅了されました。2種トリプルだからもうちょっとジャンプの種類が増えたら更に伸びていくと思うので頑張ってほしいなあと思います。