最終滑走の真央ちゃんを残した状態で74点台で3人が並ぶというとてもハイレベルな女子SP。今季の真央ちゃんの点数の出方からすると同じくらいの点数どころか超える点数が出てもおかしくないはず。例えミスをしたとしても60点台の半ばには乗せてくるだろうと思っていました。ところがありえないようなミスが出た上、レベルの取りこぼしもあり55.51点にとどまりました。信じられない気持ちでいっぱいでした。メダルに届かない可能性もあるとは思っていたものの、トップと20点差近くをつけられた上でまさかFSを第2グループで滑ることになるなんて想像できなかったもの。信夫先生と4年間かけて作り上げてきた新しい浅田真央のスケートの完成形を見ることはできないのか。だけど、ちゃんと成果は出てたんですよね。真央ちゃんがSP16位に踏みとどまれたのはPCSが全体の4位の評価を受けたからです。これは信夫先生とともに頑張ってきたことが生きているからだと思います。
迎えたFS、浅田真央の登場はあまりに早過ぎでした。息をのみこんで見守る中、冒頭の３Aをキレイに着氷。これを機にバカになっていく私の涙腺。次々ジャンプを着氷していくごとに高まる期待。公言通りの構成を見事滑り終えたその顔をきっとこの先忘れない。本当に本当にすごい4分間でした。みなの記憶に残る素晴らしい4分間でした。メダルには届かなかったけれど、でも多くのものを私たちはもらいました。この演技を見ることができて本当によかった。
2大会連続の入賞おめでとう、あっこちゃん。ミスを引きずることなく滑りきったところにベテランの底力を感じました。今季はSP・FSともにいいプロを揃えていてどちらも胸に迫るものがありました。今後は振付をしたりコーチ業をしていきたいそうだけど、とても楽しみです。同じリンクで滑る後輩スケーターの邦和っ子たちがあっこちゃんのことをとても尊敬して慕っているのが伝わってくるのでいいコーチになるんじゃないのかなあと思います。
初めてのオリンピックは悔しさが残ってしまったねというのがかなちゃん。四大陸のような滑りができていればもっと上位に食い込んだはずだけどオリンピックというのは難しい場なのでしょうね。満知子先生が第一線から退くことが報道されたけど、シーズン前に今季限りの引退をほのめかすような発言をしていたのはだからだったのかなあと思います。海外遠征に満知子先生が同行できなかった時があったりで満知子先生とでなければスケートができないと思ったのかもしれません。あくまで推測ですが。個人的には来シーズン以降はジャンプの癖を修正してくれるコーチのもとについてくれたらいいなあと思います。ルッツのエッジエラーもだけど、フリップもハンマーキックだしループのよっこいしょ感ももうちょっとどうにかしたら更に上にいけるはずだと思うから。どうでしょ。真央ちゃんが去就を明言していないのでなんともいえないけれど、真央ちゃんが競技の場を去って以降は日本女子フィギュアを引っ張るエースとしての役割を期待されているのは間違いないのでプレッシャーに負けずに前を向いて頑張ってほしいなあと思います。なんといってもワールド4位の実績があるんだもの、自信持って頑張ってほしいな。表彰台まであと少しだよ。
