明日この手を放しても

明日この手を放しても

明日この手を放しても

19歳で全盲になってしまった妹と、不平不満ばかりいう兄。母を亡くし父が失踪して兄妹2人で生き抜いていくというお話。ドキュメンタリーっぽい小説だなあと思いました。淡々と時が流れ彼らの成長を追っていくというスタイルだからなのかもしれません。色々と事件は起こるものの、ものすごく盛り上がるということもないのであっさりとしているんですよね。終わり方もものすごくドラマチックではないし。今までの桂作品とは少し印象が違う感じ。