かばん屋の相続

かばん屋の相続 (文春文庫)

かばん屋の相続 (文春文庫)

銀行員を主人公に据えた銀行にまつわる話を集めた短編集。銀行ってただ単にお金が行きかうだけの場所ではなく、色んな人の人生が交錯する場所なんだなあというのがよくわかるお話でした。人の数だけドラマがある。そういう場所なんですよね。お金はお金でしかないはずなんだけど、決して意味がないものではなくむしろ大きな意味をもつものだからこそ、人は振り回される。難しいですね。