プラトニック

野島ドラマって基本構造はおとぎ話だなあと改めて思いました。センセーショナルな事柄を盛り込んでくるからどうしてもそういった部分が目に付いてしまいがちだけど、そこが野島ドラマの本質かといったら少し違うように感じます。リアルを排してファンタジーにしているからこそ浮かび上がってくるものこそが野島ドラマにとって大事なものなのではないでしょうか。少なくとも私にとって野島ドラマとはリアルなものではないです。だからこそ、センセーショナルな内容のものであっても視聴することができると思うのです。なんだろ、物語と自分の間に距離を置くことができるからなのかな。
今回は心臓移植を待つ娘を持った女と不治の病に冒された青年が出会ったとこから物語が始まるのですが、野島ファンタジー炸裂してました。突っ込み始めたらきりがないので突っ込むことは初っ端に放棄。登場人物が軒並み病んでる気がするけどそれもスルー。だって野島ドラマってそういうものだから。様式美ですかね。
吉田栄作と並ぶと剛さんがちんまりしたのが際立って見えますね。まるで小動物みたいだな。いくつになってもサイズ感はかわんないものですね。おっさんくさくはなったけどね。人間・失格から早20年。野島作品出演は2度目になるわけですが何かしら思うところがあるのかないのか。