ペテロの葬列

相変わらず毎週毎週引きつけられるドラマです。ジワリジワリと広がる「毒」に杉村たちがどうなってしまうのか、それが気になってたまりません。私は杉村好きだから彼には幸せでいて欲しいのよ。親族会の時にふと見せた顔なんてして欲しくないんだよ。正直、私は菜穂子ってあんまり好きじゃないです。大切にされるのを当たり前だと思えるその傲慢さが、彼女の毒が好きじゃないんですよね。境遇だけ聞くとあれだけど、彼女は愛されることを疑うことなく育った人間です。彼女の純粋さはそこにあるのでしょう。しかし、それは同時に彼女の傲慢さにもつながっています。微妙にいらっとしてしまう。うまく言葉にはできないけれど、毒気がないのが毒みたいな気がします。でもね、杉村はそんな菜穂子の事が好きなんですよ。それならば、親子3人幸せでいて欲しいなって思うんです。菜穂子は好きじゃないけれど、菜穂子の事を好きな杉村は好きなんだもん。
原作の杉村にはさほど思い入れはなかったんだけど、ドラマの杉村は好きなんですよねえ。脚本演出もあるんだけど、やはり小泉孝太郎という役者が大きいんじゃないのかなって思います。