メーテレ杯 女子編

  • 永井さん銀メダルおめでとう! そして初めてのファイナルもほぼ当確だということで本当に本当におめでとう。私が永井さんを生で見るのは全日本ジュニアに続いて2回目。東の期待のジュニアだという噂は聞いていたものの、中々結果を出せずにいた永井さんが今シーズン幸先いいスタートをきれてよかったなあと思います。SPFSともに3Lzにミスが出てしまったのが惜しいけど、ミスしても大崩れせずにまとめきる力を身につけた永井さんの今後に期待しないわけがないです。インタによると高校生になって練習量が倍になありそれが彼女にとっていい方向にいったそう。練習量に裏打ちされた自信というのが出てきんでしょうね。今年こそは全日本ジュニアで結果を出してシニアの全日本で見れるのを楽しみにしたいです。
  • SPではミスをしてしまったものの、FSでは圧巻の演技だったサハノビッチ。片手をあげて跳ぶタノジャンプをFSではなんと9回もやっていて白目。なんなの、タノらないと死んでしまう病にでもかかってるの? とにかくすごかった、それだけです。表彰式でのたたずまいも女王の風格さえ漂っているようでした。怖いわー。来シーズンはシニア参戦の彼女、ますますロシア女子の枠が足りない感が高まっていて恐ろしい。正直、世界で勝つことよりも国内戦を勝つことのが難しいのではないのかって怖すぎる。
  • SPをノーミスで1位で折り返し総合3位のカザフスタンのツルシンバエワ。所作もきれいで好みのスケーターです。137センチと小柄な体を小さく感じさせないような滑りがいいなあと思いました。コーチがオーサーなんだけど、いい意味でかわいいお父ちゃんと娘っていうふうに見えました。表彰式後にツルシンバエワの写真を撮る姿はどう見てもお父ちゃんそのものだったよ(笑) ていうかオーサーをぬいぐるみみたいでかわいいなと思ってしまった自分に驚きを隠せないです。
  • リトルあっこちゃんなゆは菜ちゃん、彼女も成長著しくて目が離せないスケーターの一人です。持ち越しプロのFSは昨シーズンとは衣装を変えて*1あっこちゃんのお下がりをきています。そうすると本当にあっこちゃんみたい。体の使い方がすごく似てるんですよね。もちろんゆは菜ちゃんはあっこちゃんとは違うしこれから先もっともっと彼女の色が出てくるとは思うけど。ジャンプ構成もあげてめきめき成長中で楽しみだなあ。FSでは冒頭に入れる予定だった3Lz3Tが入らなかったので最後にリカバリで3F3T入れてきたのには度肝抜かれました。この子めっちゃ男前だなあって。女子が演技後半、しかも体力的に1番きつい最後のジャンプで3‐3跳ぶのって本当にすごいと思うもの。
  • 坂本さんは練習ではいいジャンプが跳べてただけにもったいなかったなあと思いました。FS冒頭の3F3Tは高さもあっていいジャンプだったのが印象的。昨シーズンはちゃきちゃきっとした動きが体操っぽいなあと感じたものの、今回はそう感じなかったので表現面を磨いてきてるのかなあと思ったり。
  • SPFSともにノーミスで滑りきった数少ない1人がダビン。ただなんていうかスピードと動きのキレが今一つだったためか、そこがなんとも。表現面を磨けば一気に上にいけそうなだけにもったいないなあ。
  • しかし、ジャンプ跳べる選手が表現を身につけて化けるのと、表現面にひいでた選手が高難度ジャンプを身につけて化けるのとどっちの方がスタンダードなんだろうか。どちらもある一定のレベルを超えると生まれ持った才能が大事だろうだけに難しいよなあと思います。才能っていうかセンスなのかな。
  • スピードがすごく大事といっていた信夫先生の言葉をひしと噛みしめてたり。スピードあるとそれだけでぐぐっとよく見えるんですよね。スピード感って映像で見るよりも生で見たほうのがよりわかりやすくて差が出るもののひとつなのかなあと思います。映像だとカメラも一緒に動いてたりするからね。生だと定点観測だからよりわかりやすい。スピードがあってぎゅーんって伸びるスケートがたまらなく好きなんだなあと改めて実感。

*1:成長して前の衣装が小さくなったから