おやじの背中

父と子というテーマで10人の脚本家が競演したこのドラマ、面白い試みだったなあと思います。同じテーマで書いてるので脚本家の個性が出るのが面白いんですよね。あとは、視聴者としても自分の好みを改めて確認できたのがよかったです。私の好みとしてはたとえ親子や家族であろうともある程度の距離感はあったほうのがいいなあということ。なので距離感が近かった岡田脚本や坂元脚本はちょっと苦手なお話でもありました。この2つは描き方は違えど父娘の距離感がおかしくなってるお話で2人がすっぽり同じカプセルの中に収まってる感じが気持ち悪かったりしました。この点に関しては面白い面白くないとは別の問題だと思います。気持ち悪いと面白いって両立するんだなあというのを新たに発見できて人間の気持ちって不思議だなあと感じました。
好みとしては木皿脚本や井上脚本のお話が好きだったかなあと。親子だからこそ、距離感をきちんと保つのって大事だよなあ。