ハピネス

ハピネス

ハピネス

タワマンに住む入園前の娘を持ったママ友たちの話。中盤まではもっとギリギリのラインを突っ走っていく小説になるのかなあと思っていたけど、最後はあっさり収まるところに収まってしまってちょっと拍子抜けしちゃいました。面白くなかったということはないんだけど、桐野夏生的な露悪主義ふうにはまとめないんだなあと思って。私はもっとギュンギュンに突っ走るものだとばかり思い込んでたからあれだったが、そういうフィルター外して最初から読んでたら違った印象になっていたとは思います。たぶんだけど、連載してたのがVERYだったというのも関係あるんでしょうねえ。
ただ、最終的に罰を下された人間とそうではなかった人間を比べてみるとVERYという雑誌に対してのカウンターにはなってたのかなあと感じます。