最終回前にして話が面白い方向に転がってきたなあと思います。1審で無罪を勝ち取りこれで春樹とともに生きていくことができると思っていた肘井元子。しかし彼女は春樹から拒絶をされます。そのことによって徐々に精神の均衡を崩していくのです。春樹の前でだけ、精神的に不安定な様子を見せるだけならば演技かもしれない。しかし彼女は春樹がいないところで強迫神経症のような様子を見せています。彼女にとって最後の心のよりどころだったのが春樹なんでしょうね。彼が私を裏切るわけがない、離れていくわけがない、そう信じていたからこそ、自分から離れていく春樹を受け入れることができずにいるわけです。
数多くの男性を渡り歩いてきて悪女と呼ばれた肘井元子。しかし彼女はもしかしたらギリギリのところを渡って生きていたのかもしれません。その糸がぷっつり切れてしまった今、彼女がどこへ行くのかそれが気になります。正直、見始めた時はラストに向けてこういう方向に舵切るとは思ってなかったので面白いとこ行くなあって思いました。
