3月のライオン

にやにやしたりほわっとしたりしたかと思えば、心がざわついて胸がギュっと締めつけられたり。そして最後にはあまりの急展開にビックリして早く続きた読みたい!っていう感じでジェットコースターみたいな10巻でした。
辛い中学校生活を送っていたひなちゃん。そんなひなちゃんが笑顔で高校生活を送っている、もうそれだけでジンワリして胸がいっぱいになりました。よかったねえひなちゃん。新しい場所でちゃんと自分の居場所を作ることができたひなちゃんの今後がこのまま明るい道であってくれるのを願います。そしてそんなひなちゃんを見守る零くんがかわいくてかわいくて。あーもうたまんない。
突然あらわれた訪問者は川本家に嵐を呼び起こします。川本姉妹は何も悪くないのに自分勝手な都合でひっかきまわすその様子には胸がざわつきました。結構大人なようでもあかりだってまだまだ大人にはなりきれてはいないのです。頑張って大人になろうとしていただけで。大人の事情でひっかきまわされる子供たちを見るのはやはりつらいです。だって彼ら彼女らは庇護されるべき子供だったのだから。そんな辛い展開をどう打破していくのかなと思ったら、まさかの急展開が来てビックリでした。ああ、強くなったんだね。何が大切で何が自分にできるのか、それをちゃんと考えて行動に移せるようになったんだね。そう思うともうねえ、ジワリジワリとくるものがありますよ。自分の居場所を見つけて大切な人たちのために動くことができる、成長したんだなあ。