子育てはもう卒業します

子育てはもう卒業します

子育てはもう卒業します

地方出身で同じ大学に入学した3人の女性の学生生活から子供が独立するまでを描いたお話。往々にしてあることなのですが、世の中そう簡単には思い通りにはいかないものですね。でもって、一世代前に通用していたことが今も通用するとは限らないあたりも厳しいものです。
主人公の女性たちの年代の設定は作者とほぼ同じになっています。なので地方出身の女子大生の苦労であったりとか就職での悔しい思いなどは多少なりとも作者の思いが反映されているのかなあと思ったり。もちろん、彼女たちが作者の分身そのものであるとまでは思わないけれど。いい時代も辛い時代もどちらも渡ってきた世代なのだなあとは読んでて感じました。
しかし子育て卒業するのにこんなに時間がかかるものなんですねえ。まあ、子供がいくつになろうが心配なのは変わらないのも事実ではあるんですけどね。どこかでうまく手を放してあげるのも親の役目なんでしょうね。そのタイミングを見極めるのはとってもとっても難しいことだけど。