問題のあるレストラン

美談ってすごく難しい面があるよなあと思いました。「いい話は人を殺す」ってすごいとこ突いてきたよなあと。美談を他人が押し付けた瞬間、それはもう美談ではなくなるんですよね。美談ってみな好きだけど、美談を消費することの難しさも感じます。
社会的には評価された人物である鏡子の夫、しかし家庭内における彼はモラハラの名誉長男でした。家庭とは彼が王様になれる場所でしかありませんでした。きっと、彼の新しいパートナーも彼を王様にしてくれる人なのでしょうね。鏡子の夫は鏡子にずっと「お前なんて価値のない人間なのだ」という呪いをかけ続けました。結果として彼女は呪い通り、自己評価の低いおどおどとした人間になりました。何かあればすぐに「ごめんなさい」と発してしまう。これはしんどい。本当にしんどい。
痴漢の話が出てきたけどこれもひどい話だよなーと。私も過去にドラマ内と同じように自転車男にすれ違いざまに触られたことあるけどこれすっごく腹立つしすっごく怖いんですよ。でもってこれ決して特殊な事じゃないですからね、よくある話だからね。痴漢あるあるだから。これを笑い話にされるのはすっごくいや。