デート

あーもう面白かった! 毎回いってるけど、面白いなあ、本当に。1時間ギュギュッと内容濃くてエンタメしててとっても楽しいです。
理系の依子が何故母の幽霊と会話することができるのか、とっても不思議だったのですがその謎がやっと明かされてスッキリすると同時に胸がギュっと締めつけられました。量子力学をベースにして考えた結果、お母さんはそこにいる、だからいつでも会える、それが依子的解釈なんですよね。あーなるほどなあ、うまいなあと。確かにそれならば依子の中では矛盾は生じないですね。
今回、生前の母娘の会話が出てきて幽霊母との会話の違いが明らかになりました。本当の母は、依子に攻撃的な人ではない普通の母でした。幽霊母とのギャップを思うと、どれだけ依子にとって母の存在が大きいのか母のようになれなかった自分をコンプレックスに感じているのかがわかってたまらない気持ちになりました。いつか、生前の母娘みたいな会話を幽霊母とできる日がきたらいいのにね。そのためには依子は色んなものから解放されなきゃいけないのでしょうが。依子は父にとってよい娘であること、数学者として母の研究を継げるような人間であること、その両方を背負ってしまっています。だから見ててしんどそうに私には感じてしまいます。依子が背負ってる荷物を軽くしてくれる人は今までいなかったのでしょうね。そして、それが巧なのでしょうね。鷲尾くんでは、きっとそれができないと思うから。鷲尾くん好きなんだけどね。依子が自分で描けてしまった呪いを解くためのきっかけはやっぱり巧だと思うもの。彼は白馬に乗った王子さまではないけれど、自称高等遊民の無職男性だけど依子が自力で呪いを解くためには必要なんだよなあ。
それにしてもあれですね、鷲尾くんは依子父に続いて島田兄ともフラグを立ててるんですね。なぜ既婚男性とばかりフラグを立てるのだ、鷲尾くん。そんな鷲尾君だけど、従来の月9では彼がお話の真ん中に来るはずなんですよね。なんていうか考えだすとジワジワとくるものがあってたまんないですな。