デート

最終回前の前回の感想です。
あー面白かった! いやーしてやられましたわ。依子の結婚式かと思わせておいて式をあげてなかった谷口夫妻の式だったなんてね。この夫婦が式をあげてないという話は出てたし結婚式の話とか出るのかなーと思ったりしたのに、それがここでだということに気づかずまんまとしてやられましたよ。うまいなー古沢さんは。
依子と巧、それぞれ自分とはまったく違ったタイプの人間と交際をスタートするのですが、これが中々うまくいきません。デートの予習をするなと言われてもついしてしまい頑張りらないことを頑張ろうとする依子、芸術家成分よりもヤンキー成分のほうが高かった佳織とのカラオケデートに苦戦する巧。その間に電話で相性の良さを視聴者に見せつける依子と巧。この描写を見て、合わない人と無理して恋しようとしても辛いだけだから相性の合う似た者同士の2人が早くお互いの気持ちに気づいたらいいのにーって視聴者は思うものです。しかし、しかしですね、彼らは自分とは違うタイプの相手に恋をしてたのです。似た者同士の恋は無理することない恋愛ですが、自分とは違う人とする恋愛も新しい世界が開けてステキなんだよって古沢さんはいうのです。あーそっかーそうだよなーと。どちらがいいとか悪いじゃないんだよね。すっかりそういう事を忘れていました。
でもでも最終的にはどこに落ち着くのかはまだまだわかりません。依子が作りだした依子母の幽霊は依子に囁くのです。これが本当に恋なのかと。他に相手はいるのではないのかと。あーこりゃどうなるのかわかりませんな。巧エンドも鷲尾くんエンドもどっちもありえるもの。普通に考えたら巧エンドになるのかなって思うけど。
最終回直前にしてやっと巧が高等遊民になった理由が明らかにされます。就活の面接で巧は面接官に父をバカにされるのですが、彼は面接官と一緒になって笑ってしまいました。本当は父の事が大好きだったのに一緒になって笑ってしまったのです。父をバカにするなと怒って退室してしまえれば、ここまでこじらせることはなかったのかもしれません。しかし、彼はそれができませんでした。そしてそんな自分が嫌で嫌でたまらなくて、そんな弱い自分を見つけてしまったことによって長くこじらせてしまいました。最終回では、どんな形にせよ、巧が新しい一歩を踏み出せたらいいな。働くとか働かないではなく、彼の中で新しい一歩を刻める姿を楽しみにしたいです。