問題のあるレストラン

最終回一話前の前回の感想です。
五月が訴訟を起こすことにしてはてさてどうなるのかと思ったら社長が謝罪をしてきてビックリしました。本当に謝っちゃうのって。最終回一話前でそれが実現するとしたら最終回は何を描くのだろうって。まあでもそうは甘くなかったですね。社長は謝るパフォーマンスをしてみせただけ、謝罪の気持ちは一切なしでした。だよねーだよねーそうだよねーとうなづきながらも心の底が澱んでいきました。
なんていうかですね、この何にも伝わってない感じが心をざわざわさせてたまりませんでした。それと同時に同じく坂元脚本であった「それでも、生きてゆく」を思いだしたりもしました。こちらもまた、ディスコミュニケーションが描かれてたわけですがゾワゾワがおさまらなかったものなあ。言葉って、気持ちって伝わるはずだと思うから思いたいから伝わらなかった時の絶望感も大きいのだと思うのです。この埋めがたい溝ってどうしたらいいんでしょうね。埋められないのを飲み込んで受け入れて前に進んでいくしかないんですかねえ。気持ちの持ってきどころが難しい。
今回、3人娘の自立が描かれたわけですが最終回は楽園のような屋上レストランから皆がどう旅立っていくかを描くのでしょうか。せっかく手にいれた楽園のような場所、もちろん楽しいだけの場所ではないけれど彼女たちがやっと手にいれた場所です。でも、こんな場所でも無自覚な暴力とは無縁ではいられないのかもしれません。とてもとても難しいことだけど。