陽だまりのブラジリアン

陽だまりのブラジリアン

陽だまりのブラジリアン

40才にして取締役になった主人公がひょんな事から女装癖にはまってしまう話。タイトルにあるブラジリアンとは、

後ろも前もV字型になっていてフルバックより多少ハイカットなラインが、Tバックほど過激ではなく、それでいて大胆不敵な気分になれそうな、度が越えない節度あるプレイが楽しめそうなパンティ。

のことだそうです。第16回朝日新人文学賞受賞作。
一人称で書かれた文章は読みやすくサクサク読めます。が、これ周りの人たちから見たらどうなんだろう。本人はいいけどさ。その点を楽観的に考えてる主人公に現実味がないっていうか。これ小説を読むうえですごく大事なことだと思うんですけど。それなりの苦悩はある感じだけど、何だろうこの感じ。うーん、中年サラリーマンってこんなもの? 違うと思うんだけどなあ。